相続のトラブル事例
それまで仲がよかった兄弟や親戚が、相続をめぐって争うというのはやりきれないものです。
ところが実際には、相続トラブルは後を絶たないのが現実です。
よくあるトラブル事例を参考に、ご自身の場合は大丈夫か、今一度見直して見ましょう。
こんなケースには要注意!トラブル発生の可能性が!
- 亡くなった人の思いが分からない(相続人が好き勝手なことを言うようになる)
- 家督相続を持ち出す。(法律は均分相続)
- 家族関係が複雑。(離婚、再婚をくりかえす、先妻との子供、認知をしたなど)
- すべての財産が明らかになっているか分からない。(相続人が疑心暗鬼となる)
トラブル事例(パターンA)
- 長男だから全部相続すると言い出した。
- 同居していた兄弟が財産を開示しない。
親と同居していた長男(長女)が、自分が家督を継ぐから全部遺産をもらう権利があると言って、遺産がどれくらいあるのか全く教えてくれないケースは少なくありません。
財産の一部しか開示しない場合も非常に多いです。
こういった場合も、他の相続人としては疑心暗鬼にとらわれることになり、財産の調査に多大な苦労が強いられるます。
トラブル事例(パターンB)
- 住宅や婚姻の援助の持ち戻し免除がいくらかわからない。
住宅購入や婚姻の際に親から援助を受けることはよくありますが、持ち戻しの免除(遺産の先払いと見なさないようにしてもらう)があったかどうかでもめるケースがあります。
日記や周囲の方の証言で免除の意思表示の有無を判定する必要があります。
トラブル事例(パターンC)
- 親の面倒を見たからその分遺産を多くもらえるはずだと言ってきた。
これもよくあるトラブルです。
通常の扶養義務の範囲の扶養か、もしくはそれを超えて遺産の維持形成に役立ったかどうかの視点から判断する他ありません。
面倒を見ていた期間の病院のカルテ等から判断していくことになります。